科目名: 社会思想史研究
担当者: 岡村 東洋光

対象学年1年 クラス[001]
講義室S701院講義室 開講学期前期
曜日・時限金3 単位区分選択
授業形態一般講義 単位数2
準備事項
備考

講義の目的・ねらい(講義概要)近代イギリス社会を「四つの国、三つの階級、二つの宗教」の特徴を持つ国として捉えた上で、モラル・エコノミーとポリティカル・エコノミーの交錯として、社会経済思想史の流れを押さえ、広義のフィランスロピー(アッパークラスのチャリティ、ミドルクラスの狭義のフィランスロピー、ワーキングクラスの相互扶助)を、社会経済制度の維持にとって不可欠なセーフティネットの観点から取り上げ、経済学との繋がりで説明する。政府のセーフティネットと並んで、自発的セーフティネットの重要性を論ずる。
講義内容・演習方法(講義企画)具体的な事例として、ラウントリーのニュー・イアーズウイック住宅村に関する資料を使い、講義を行う。これは企業家(ミドルクラス)によるフィランスロピーの事例で、カドベリーのボーンヴィル住宅村やE.ハワードの田園都市構想との比較を行いながら、社会問題としての住宅問題の解決策を考える。
評価方法・評価基準授業はできるだけ双方向で行うので、受講者の参加の度合い、報告・質問の内容などによって評価する。
履修の条件(受講上の注意)出席は必須。
教科書講義の際に指示する
参考文献アン・ヴァーノン著、佐伯・岡村訳『ジョーゼフ・ラウントリーの生涯』創元社、2006.
特記事項(その他)