| 講義の目的・ねらい(講義概要) | 近代イギリス社会を「四つの国、三つの階級、二つの宗教」の特徴を持つ国として捉えた上で、モラル・エコノミーとポリティカル・エコノミーの交錯として、社会経済思想史の流れを押さえ、広義のフィランスロピー(アッパークラスのチャリティ、ミドルクラスの狭義のフィランスロピー、ワーキングクラスの相互扶助)を、社会経済制度の維持にとって不可欠なセーフティネットの観点から取り上げ、経済学との繋がりで説明する。政府のセーフティネットと並んで、自発的セーフティネットの重要性を論ずる。
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| 講義内容・演習方法(講義企画) | 具体的な事例として、ラウントリーのニュー・イアーズウイック住宅村に関する資料を使い、講義を行う。これは企業家(ミドルクラス)によるフィランスロピーの事例で、カドベリーのボーンヴィル住宅村やE.ハワードの田園都市構想との比較を行いながら、社会問題としての住宅問題の解決策を考える。
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| 評価方法・評価基準 | 授業はできるだけ双方向で行うので、受講者の参加の度合い、報告・質問の内容などによって評価する。
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| 履修の条件(受講上の注意) | 出席は必須。
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| 教科書 | 講義の際に指示する
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| 参考文献 | アン・ヴァーノン著、佐伯・岡村訳『ジョーゼフ・ラウントリーの生涯』創元社、2006.
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| 特記事項(その他) |
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